【おしらせ】 不定期ながら活動して参りました映画Podcast「ポッドキャストでつかこ※う※へ※い」は3人の度重なる議論の末、ある一定の水準に達したという結論に達し、解散の運びとなりました。永きにわたる御愛顧、誠にありがとうございました。 なお、活動母体として使用していたSeesaaブログは存続しますが、今後の更新は予定していません。Twitter、Facebookページ、Mixcloudは7月末日を持ちまして、運営を終了します。 何卒、ご了承くださいませ。

2011年11月22日

村山1人語り映画「君に届け」

禁煙2日目…。
何かしていないとタバコのことを考えてしまうので本読んだり、映画みたり、文章書いたりでごまかしています。
出来るだけ、キーボードを打つ手も止めたくないので、ちゃっちゃ書くぞ!動いとかんと火、つけるっ!!

はいはい。見たのはこちらだっ!

「君に届け」(2010)
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あらすじ
累計発行部数1200万部を超える椎名軽穂の人気少女まんがの実写化。
高校1年生の黒沼爽子(多部未華子)は、見た目が暗く何もしていないのに周りから怖れられ、“貞子”というあだ名まで付けられている。しかし、実はとても健気な女の子であった。一方、爽子のクラスメイト風早翔太(三浦春馬)は、誰に対しても分け隔てなく接する男の子。爽子に対しても明るくフレンドリーに接してくれるので、爽子は憧れと尊敬の念を抱いていた。その2人が織りなすラブストーリー。


今、あらすじ書いてて軽くヒいちゃったんですけど。原作者•椎名軽穂って言うんですか。
まさか、椎名林檎と松任谷由実のファンじゃないっすよね。ってか、呉田軽穂からそのまま下の名を取るだけでも、なかなかにうっとうしいセンスだなと僕は思いますが♪

なんでこんなに不向きな映画を観たかと言いますと。
ぼくの娘の名前がサワコって言うんですよ。
で、名前をつけた時に「名前は君に届けからきてるの?」とよく言われたんですね。

サワコの名前は別の意味合いからきてますし、芸能人にもマイナスイメージのある人がいないこと(「不倫は文化」の石田純一と結婚したから「理子」は縁起が悪くてイヤ、など)を入念に調べたつもりでいたのですが、そんなサワコがいたとわ。

これは親として見ておかないわけにはいかない!そしてオレはわりと多部ちゃんがスキっ!
ってことで見ました。

この映画、大きく4つにわかれてます。

1 爽子がクラスから浮いてしまってる状況説明パート
2 友達ができるが、モメて紆余曲折あって仲直りパート
3 ライバル出現!パート
4 爽子と風早くんパート

という4つです。
その4つを描くことで構成されているんですが、その大枠をあまりにも出ません。
4編の短編集を見ている印象さえ受けてしまうほどです。
この監督さんは、伏線は直前にひかないといけないとどっかで習ったのでしょうか。
あまりにも回収が早くてこまぎれなんだよなぁ。

クラスというものが結局、成立してない。
マジメがいて、ひょうきんものがいて、学級委員長がいて、ネクラがいて。普通がいて。
色々な集団がごった煮で構成されて成り立つのがクラス、だと僕は思っています。
それがいつまでたっても見えてこない。

そして、このクラスは爽子を半ばイジメの対象として扱っているクセに。
クラスメイトは、ずっと爽子を話題にし続けます。それってイジメられてないんですよ。

というか表現の都合で「恐れている」という設定にしたかったのでしょうか。
爽子=貞子に似ているということで、みんなが目を合わせることをビビっています。
なんなの?その状況。そんなクラスってある?高校1年でレベル低いだろ。

本当のイジメというのは、空気のような扱い。話題にあがらないのが通常です。
とにかく忌み嫌われ存在しないことになる、というのがイジメのターゲットになっているものの一番辛いことであって、そんだけ話にあがるのは十分な人気者だよ!!!

このイジメ的な状況をあまりよく思っていないのが風早こと三浦春馬になるのですが。
少女漫画は原作で未見なのですが、目線がやっぱ女子だなと思いました。

カッコイイ男子像が血反吐が出るほど腹が立つ。

爽子がクラスのノートを教壇に立って集めるというシーン。
全員が目線をあわせたくないと机に伏せて置いて行く中、風早は目を合わせて直接手渡しをする(しかも、黒沼よろしくな!と一言そえて)というシーンがあります。

女子ならこの男子ステキ、となるんですか?
はっきり言ってこの男、普通のクラスなら男子から総スカンくらいますよ。
だって、こういう出る杭タイプの人間、最高にうっとうしいですよ。
あげくに高1のまだ立場が決まってないころだろ。絶対ジャマ臭い!

この話はみなさんの予想通り、落ち着くところに落ち着いて終わりです。
じゃあ敢えて聞きますが、この話が言いたいコトってなんなんですか?
オトコ前は何をしても許されるし画になるね、って話なんですか。
だったらモテたことのない僕が共感出来る余地は残されていないのだよっ!!!!!
ちくしょう!ばーかばーか!!

ああ、怒りで書き連ねた。まぁ好きだった点もいくつか。
サブストーリーの方が好きでした。野球部のサナダの話はいいと思います。
バス通学で風早が焦り出すっていうくだりはリアルさがあっていいですね。
ロケーションはうまいなと思いました。あとはカメラワークの使い方が上手になるといいな。
多部ちゃんはがんばってると思いますよ。監督さん、もうちょっと追い込んでもいいと思うけど。

ヨメからは「キュンキュンくればそれでいいんじゃないの?」と言われました。
なるほど。ならばキュンキュンきたことがない僕は見るなということですな。

あなたはどう見る?それが大事。


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2011年10月26日

村山1人語り「電人ザボーガー」

ポドつか待ち。ですな。

1800円、出してしまった…。今回観た映画はこちら。

「電人ザボーガー」
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あらすじ
1974年より放送された特撮ヒーロー『電人ザボーガー』が製作費3億円をかけて甦る。
秘密刑事・大門豊の命令によって動く変形型バイクロボット・ザボーガーと、自身も格闘術を駆使する大門が悪に立ち向かう。“青年期“と“熟年期“の2部で描く本作の監督は、『ロボゲイシャ』の井口昇。“熟年期“の大門役に扮するのは、映画監督としても活躍する板尾創路。

74年なので、わたくし生まれてもいませんね。なので、原作はほとんど知りません。
ですが、あのザボーガーがバイクになる様のインパクトはものすごく、つい最近電気グルーヴがネタにしたこともあり存在は知っていました。

こういった大人がはしゃぐ昭和のリメイクもので主演が板尾さん、と言われ期待値があがって観に行ったわけなんですが。

この監督さん、ザボーガーが好き「過ぎる」のかもしれませんね。

何らかのリメイクをするにあたって、原作に敬意を表すること、その作品に対しての愛があることを示す事は大事です。しない限り、最も手強いオールドファン達を納得させることは出来ません。
ですが、そればかりを提示してしまうと、そもそも「なぜリメイクをする必要があるのか?」という根本の話になってしまうわけです。原作でいいじゃない、に落ち着く。

なので、リメイクは有名作品、大作であればあるほど納得のいく作品は作りづらい。
世代ごとに色んな目線があって、全体的にハードルも高いものになりがちです。

その点、ザボーガーはいいぐらいなんです。作品としての知名度もそこそこ。
そしてCG技術を使えば、昔の映像レベルを余裕で超えられる。
だからある程度作品を壊してもいいぐらいの塩梅でしょう。

ですが、エンドロールで放映当時のVTRが流れるんですが、それを踏襲したものばっかりだったんだなぁと気付かされます。
ああ、この人はこれとこれとこれを今の映像でやりたかったのか、と原作を知らない僕みたいな人は思うわけです。ある種のおいてけぼりをくらってました。

もう1つ。この監督、笑いがわかってません。つながらないでポカンとなることが多いです。

特撮特有のお約束ってたくさんあります。
その状況を誰に聞かれてもいないのに1人しゃべりで説明する様、とか。
説明しよう!〜〜なのだっ! とか、一通りのことはやってるんですよ。

なのにそれを当たり前にしてマジメにやりたいのか、笑いにしたいのか。
全てが急で笑いにしたいのかしたくないのか「?」が灯ってる間に流れていってしまいます。

あげくにこの映画は「青年編」と「晩年編」の2部構成。
つまりはお笑い要素で言ったら、テンドンし放題の展開。なのに。

一度もやってないのさ!!No Tendon!!なにやってるんだ、オイ!(猪木)
 
監督のお好きな解釈が「不条理」「支離滅裂」なのかもしれませんが。
それは裏を返せば「出オチ」だぞ、おいっ!!

もっとも不愉快だったのは、改造人間と人間のセックスのくだりです。ああいうのって、なんだかわからないけどわかる!とお客を納得させないと。
口からエイリアンみたいな蛇が出て来たり、触手がのびてきてとか。
それがセックスなのか判別するのにも時間がかかりました。エロスのかけらもない!
エロスのかけらっていいね。曲のタイトルにしたいな。

笑いに関しては、人選も正直、成功しているといえません。
板尾さんはそのまま板尾さん頼みな役柄に成り下がっていて、正直おいしくないです。

もう文句ばっかだな。ええとね、ザボーガーそのものはすごくいい出来です。
それを見るだけで1000円の価値はある。

僕はそう思うことにしたので、800円返せ!って気持ちですね。

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2011年10月19日

村山1人語り「モテキ」

とりあえず、語り下ろしも終わりましたので書きます。
まぁ、自分の思いのたけを。場外乱闘的に。違うな。1人なんでマイクパフォーマンス的位置づけで読んでください。

Rhymester宇多丸氏ウィークエンド•シャッフルでの評論も聞きました。【ポッドキャストで聞けますよ】ある程度想定内の批判でした。そこに共感できないだろうと言うてくるだろうなと。

サブカルという言葉を幸世自身が使うことには、僕も違和感を覚えました。
情けないことですが、自分が好きなジャンルをサブカルだと是認したことは、この映画を見るまで一度も思ったことなかったですし(笑)
日本語Hip-Hopの立ち位置に関して、一種の記号的な扱いをする事に対する不満はいわずもがな。
そして、アイドル評論のスペシャリストでもあるウタさんにとって、アイドルソングを十把一絡げにして表現されることは、そりゃあ納得のいかないことだろうと思いましたし。
ウタさんが、全ての登場人物に対して何らかの救済措置がついている映画が好きなのは、シネマハスラーファンなら周知の事実。理解します。

ですが、僕はこの自分自身の評価を変えません。
なぜなら。この「モテキ」という映画、主人公の藤本幸世という男は。

僕自身だからだよっっ!


90年代は、アイドル不遇の時代と言われていました。モー娘。が爆発的なヒット♪Loveマシーンを放つのは、1999暮れから2000年の話。ミレニアムであることのどこかお祭りムードに扇動される形でブレイクにつながったのです。

その時、僕は大学生なりたて。今さらアイドル事情に乗り切れないでいました。

流行もの=セルアウト=ダサい。

そのいささか短絡的な思考がこびりついていた高校のころのイキガリがまだ強く、判断をねじ曲げている真っただ中に、アイドルソングがTKが造り出した、猫も杓子もアーティストという時代にトドメをさし、ようやく復興を遂げたのです。

その時代背景をふまえると、ああいった雑感でしかアイドルソングを捉えていない人間が90年代にいるのは「差別」ではないのです。「事実」なんです。
自分の耳で聞こうとせずに、食わず嫌いで全てを投げうった。今、考えるとばかばかしいことの極みです。
ですが、時代の波に逆らいたくなる時。なんだか時代のせいにしてため息をつきたくなる時。

あなたにも、あったでしょ??時代が、僕たちをそうさせたんです。
つまりこれは、誰のせいでもない考え方、なんですよ。

今は違う!自分の耳を信じています。なにせ、恥とかプライドとかほとんどなくなったから。
30歳に近づくにつれて、全てを観たいし知った上で批判したいと思うようになったからです。

藤本幸世という男を観ていて、つきあいきれないと思う人もいるでしょう。
恋の呪縛にまみれ、周囲を巻き込み東奔西走する姿を、不愉快だと感じる人も少なくないようです。

しかし物語の構成上、過剰には表現されていますが。

青春時代をヘッドフォンが一番信頼できる友達だと感じたことがある人間なら。
スペースシャワーの月間パワープッシュと夕陽のドラゴンが唯一の楽しみだった人間なら。

ああいうメンド臭い自分本位な一面を持っているのが、僕らアラサーなのさ!!
世界がミレニアムにむかうころにCDバブルが訪れ、その状況に辟易し、もう1つのムーブメントに適度な刺激とエロスを求め、常に渇望していたのが僕らアラサーなのさ!!

そして大前提として、全くモテなかった!
自分より大した音楽センスもないくせに、オレより先にヤッてるやつは敵だった!
AIR JAMのよさを話してもポカンとするヤツは敵だった!
女の子と目を見て話せるヤツは敵だった!
そして、女の子は神聖なる存在で、目の前にいるのに一生頭の中が理解出来ないトワイライトゾーンに見えていたんだ!

プライドは人一倍強いクセに、アドリブに弱く、結果を自分は出せると信じ込み、1人で答えを出そうと転がり続けたあげくに、他人に迷惑をかける。

それそのものが、ドーテーマインドなんだよっ!!!

そんなドーテーマインドが世間一般にまがいなりにも一定の評価を受けて、興行収入でヒットと呼ばれている数字を叩きだしている。

こんな面白いコトってないじゃないか。
だから僕はこの映画を誰がなんと言おうと、支持し続ることを誓うのです。

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2011年10月10日

村山1人語り「ザ•ランナウェイズ」

ポッドキャストでつかまえてに次回、提案してみよう。

今回観た映画はこちら。

「ランナウェイズ」
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あらすじ
70年代に爆発的な人気のあったガールズバンド“ランナウェイズ”。
10代で下着姿で歌うパフォーマンスは、主に本国アメリカではなく日本で大成功をおさめた。
ところがそのピークは、デビューしてわずか1年間。本作は、ボーカルのシェリー・カーリーの原作を基に、ジョーン・ジェットが監修を務めている。


鷹野橋でやってたんですけど、見れなったのでDVDで。
いわば史実を基に作られた映画ですね。音楽映画、です。

シェリー•カーリーを演じているのはダコタ•ファニング。
どっかで観た事あんなーとか思って調べたら「アイアム•サム」に出てんのね。
ヨメとはじめて観に行った映画だ。ポッ。

ランナウェイズなんですけど、僕らの世代でわかりやすく言うと。
Dragon Ashのシングルで「I Love♥Hip Hop」ってのがありましたが。
あれはこのバンドのGtだった、ジョーン•ジェットがランナウェイズ脱退後に放ったヒット曲が元ネタになっています。それでわからんかったらわからんでしょう。

ぼく好きなんですよ、ランナウェイズ。
結局は、ガールズ達がエレキを持つことがタブーとされていた時代に、女性の武器を振り回してパンクを奏でる、という精神が好きですね。

持論ですが、パンクってテクニックじゃないんです。ソウルなんですよ。
「デストロイ」が基本理念にならないといけないので、そういった反逆心があればあるほど、パンクってよくなる、と思っています。

その点、彼女達が鳴らした音には、それがプロデューサーの指図だったとしてもその魂があるように聞こえるので、好きです。

映画を観てて納得した部分としては。
音楽として成功したかったジェットと。プロデューサーの期待に応えようとしたシェリー。
その2人のケミストリーだったとしたいんでしょうね。鵜呑みにしてはいけないけど。

家庭環境の不和からバンドに加入することを決意したシェリーが、結局は家族を重んじてまた普通の女の子に戻る、という姿。
最後のラジオ局のシーンとかいい!ああいった美学が、アメリカで撮られてしまうことには悔しささえ覚えます。

それにしても。毎回言う事ですが。
アメリカのドラッグに対する考え方は、どうなっとんでしょう。

基本的に面白いことは、PartyかSexって思考回路の国ですから。
何せ大統領選だってちょっとしたParty感覚じゃないですか。楽しければOK Whoooo!

楽しいって本当に色んなことの突破口になるから、そのパワーは、大切で大事にしてほしい。
だけど、若気の至りですから…。とはいえ、日本では許されないでしょうな。
あと本人監修でメンバーとのレズビアン描写があるのはどんな気持ちなんでしょう。

日本の乱痴気騒ぎぶりは本当にあれであってるんでしょうか。
ガラス突き破るぐらいの熱狂。うーん、まぁビートルズ旋風クラスと言われてるからね。
レストランに芸者がいたのにはちょっと笑ってしまいましたけど、描写としてはマトモな方でしょうから。

肝心の音楽は、なんだかカットアウト(ブッタ斬り)が多くて、もったいない気がしました。
手元を映せないのは仕方がないですが、もっと勢いある映像をどっか張り切って撮ってほしかったな。魅せ方としては、曲として「Cherry Bomb」しかないわけですからせめてそこだけでも。

事実に基づいているので、そんなにクサすことも出来ないですしこの辺で。
バンド知ってるなら観てみたらいいよ、レベルです。

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2011年10月07日

村山1人語り「乱暴と待機」

今日観た映画はこちら。

「乱暴と待機」
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あらすじ
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』に続く本谷有希子原作の映画化。監督は冨永昌敬。
木造平屋建ての市営住宅に引っ越してきた番上(山田孝之)と妊娠中の妻・あずさ(小池栄子)は、漫画のような眼鏡にグレーのスウェット姿で熱心に読経する奈々瀬(美波)と同居人の兄(浅野忠信)と出会う。そこからはじまるおかしくも悲しい物語。


「腑抜けども〜」は結構お気に入りの映画なんですよ。あれでサトエリ好きになりました。
それと同じ原作者、本谷有希子なので期待してみたんですけどね。

この人の描く人物は、ある程度過剰なんですね。何かしらの行き過ぎから作られるシルエット。これでいうところの奈々瀬の「人を傷つけたくない」という性格ですね。

思い切った作風で、それが現実とリンクした時に思わぬ問題提起を醸し出して、カウンターパンチを放つ時があるように思うのですが。

こういった人物を描く場合、対象は1つであるべきだと思います。
つまりは、狂人は1作品につき、1人で十分だと。

あらすじで述べた全員(4人)が狂っているんです。
過去のトラウマから「人を傷つけたくない」と全てを受け入れる女(美波)
復讐するためにオンナと共同生活してその機会を窺うのぞき趣味の男(浅野忠信)
高校時代にオトコを寝取られたことを理由に、嫌がらせをし続ける女(小池栄子)
無職でさして理由もなく隣に暮らすオンナと寝る男(山田孝之)

で、こうなってくるとですね。正直、無法地帯なんですよ。世界観があいまいになってくる。
どこに心のやり場を持って行っていいのかわかんないんです。
ヤンキーばっかりの高校みたいなもので、問題だらけでどこ怒っていいのかわかんないじゃないですか。そんな感じです。

コントにしてもツッコミがいるからこの世界の「正しさ」がわかるわけで。
いや、時にはボケボケボケボケが楽しいのも知ってはいますが。
それなら分かりやすい「器」(説明不要になり得る場所の提供)が必要なんではないか、と。
誰かが中心にいてくれないと、どこがマトモなのかが分からないから笑っていいのかなんなのか。この作品に関しては時代背景さえもぼやかしてますから。

兄妹の理由付けには納得いく部分もありましたが、夫婦の方はよくわからんかったなぁ。

理由づけを全てせい!と思うほど僕はきっちりしいではありませんが。
ちょっと勢いだけで乗り切り過ぎた感のする映画で、僕は2度と観ないと思います。

役者さんはいい味出してると思いますが。個人的に浅野さん、こういう役はもういいですよ。
なんだかトリッキーな役者さんというイメージがつき過ぎちゃってる気がします。

あと小道具、もう少しどうにかならんかっただろうか。
浅野さんが何年も住んでいる、という設定のわりにはジャージがピカピカで。

なんだかなぁでした。

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2011年09月28日

村山1人語り「婚前特急」

今、100万もらったらボードゲームに全額使う。絵空事。
映画こちら。

「婚前特急」
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あらすじ
24歳のOL池下チエ(吉高由里子)は時間を有効に利用して人生を堪能するために、5人の男と付き合っている。そんなある日、親友の浜口トシコ(杏)が結婚することに。トシコはチエにも結婚を勧めるが、チエはまだその気になれない。トシコの幸せそうに交わす夫婦の何気ないやりとりを見たチエは、自分のほんとうの相手を探そうと決心する。


を観ました。

監督は、これが長編デビュー作となる前田弘二。
先に言っておこう。今回観た理由は1つしかありません。

吉高由里子、好きかもしれないシンドローム。

わたくし、大昔からCMでしか女優を覚えないのですが(何せドラマ見ない)

「トリスハイボール」
「IXY(デジカメ)」
「マイアヒラサワのシャンプーのやつ」(ビビアンも超かわいい)

とあの子は高打率なんです。自分をついてくるポイントが。
ですが。未だに疑心暗鬼なんですよ半ば。
なんかね、凛としてると不思議と一気にどうでもよくなる娘なんです。

なので「かもしれない」がどっちに傾くのか。
のるかそるか。株価高騰か大暴落かを賭けて、新作2泊3日だというのに借りました。



発想はすごく好きなんです。
5人の彼氏がいるステータスを持つことで、満たされていることに必死で周りより優位に立とうとする。ところが中身はそうではなく、結果として純愛を求めていて、周りからは飢えているように蔑まれている。うん、面白くなりそう!

なんですが、僕の想像とはだいぶ違いました。雰囲気も何もかも。

作品としては、やはり長編デビュー作というのもあるのでしょうか。
あまり撮り方にパターンが見えてこない。固定カメラが好きですね、この監督。
どうも「置きにいった」感じが否めない映画で。
落ち着いた印象を与えようとしている監督と、脚本の相性が悪いです。

吉高をキャスティングした時点で、どポップにした方が勝算アリだと思うんですよ。
物語のはじまりは5人の彼氏がいる女なわけで、ちゃかつくぐらいのスピード感がほしいな。
たとえば、場面転換にアニメーションを使ってみるとか、ズバズバ編集するとか。
「嫌われ松子〜」的なミュージカル発想でもいいと思うんです。
どこかにドタバタな展開がいるのではないかと思います。

脚本で言えば、根本の話になりますが。5人の彼氏、話にあまり必要なくない??
加瀬亮、ハマケンがいれば成立してしまう話になってしまっているのは味気ない。
最初は引き込むのにその先どうすればいいのか、という「ガラスの仮面(まだ未完)」状態です。

ハマケンの最後に出した決断からの役者さんの演技とかいいんですけどね。
なんだかそこももっと面白く撮れそうなにおいがしたんだよなぁ。

ラストカットもあれじゃ、高倉健 主演!!みたいな空気になってしまうし。
吉高、ハマケンは好演してるだけにもったいないと思いましたね。

なんだかすっきりしない感じになってしまいごめんなさいね。

え?結局、株はどうなったかって?あがりましたよ、かなり。

助演の杏ちゃんの株が。

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2011年09月22日

村山1人語り「エンジェル•ウォーズ」

じゃんけん大会。篠田麻里子がセンターを勝ち取りましたね。
はい。検索ワードでひっかかりそうなことを書いてみました。

今日の映画、こちら。

「エンジェル•ウォーズ」
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あらすじ
愛する者を全て奪われたベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、ある施設に入れられ、暗い現実から逃避するために鮮烈な想像の世界を作り出す。
だが 自身の意思とは裏腹にその世界に閉じ込められてしまった彼女は、生きて帰るという意思を捨てることなく、自由を求めて戦うことを決心する。
5人のチームを組んだ女性たちは、バーチャル兵器を駆使してサムライや悪魔が襲いかかる幻想的な戦いに挑んでいく。


監督は「ウォッチメン」で名を挙げたザック•スナイダー。

この映画、入れ替わり世界観構造作品なんです。
最近の「インセプション」とか「マトリックス」も似たようなもんですかね。

1つ目は、精神病棟に入れられて5日後には記憶喪失手術を受ける現実世界。
2つ目は、売春宿に入れられて5日後には大富豪に買われてしまうという主人公の作り出した仮想世界。
3つ目が2から派生する形ですが、主人公の作り出した仮想世界の中で自由を掴もうと抗うファンタジー世界。【現実では、自分自身を肯定しようと抗っている?=錯乱状態?】

この3つの世界観が入れ替わり立ち替わり組合わさった作品です。

ザック•スナイダーは、撮り方が斬新なので期待値も高かったように思えるんですけど。
いや実際にオープニングのセリフがなくスローを多用して、事実を見せて行く感じとか面白くてぐぐっとなりますよ。

なんですが。
先ほどあげた世界観で言うと、3。これが相当なくせ者になっているんですね。
ファンタジー世界とざっくり書きましたが、これがもろ日本の憧れが強いんですよ。
のっけに出てくるのは、雪が降る中に建つ外人の坊さんからカタナをもらって、デカいサムライと戦う、ですからね。

GANTZか、お前は。

そのあともナチス【ドイツ人、怒っていいと思う】、爆破、ガトリングガン、ドラゴンなどやりたい放題の嵐で。
途中から、中二男子がシナリオ作ったんじゃないかなと勘ぐるほどの暴れっぷりでした。

その3つが最後に混ざり合って1つの線になるのは最高に気持ちがいいので、最終的には「よく練ってあるな」に変わるのですが。
ファンタジーに合点が行くかがこの映画の好き嫌いが分かれるところかな。

だって、主人公ブロンドの髪しててあどけない顔なのに、セーラー服を模したような戦闘服着てるんだよ。背中には、カタナ。
悪趣味!オレが日本人だからなのかっ!

ただやっぱ、そこがこの映画の見せ所になっているし、実際CGアクションはすごくて。
C3-POみたいなのと戦う時に、その表情のない顔に迫ってきているカタナだけがぼんやり見えて次のシーンでは切れてるみたいなのって「おー!」となります。
CG処理は正直好きではありませんが、ここまで徹底されると素直に驚くしかありません。

オチも好きなんです。
BGMの使い方もうまい。ジャンルに捕われず、メタルからR&Bまで幅広く使ってるのも○。
主人公の顔も、日本的なかわいさがあっていいと思う。物憂げな表情も似合うし。
あげくにほのかに香る色気もある。
「なのに」がついてしまう感じ。

ややパターン化してしまってからが長いのかなぁ。それもあると思いますが。
もう少しファンタジー世界の部分を濃度薄めにしてもらったらよかったのかなぁ。
なんだか、くやしい映画です。

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2011年09月16日

村山1人語り「エクスペリメント」

今回見た映画はこちら。

「エクスペリメント」(2010)
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あらすじ
1971年にアメリカのスタンフォード大学で行なわれた“スタンフォード大学監獄実験”をモチーフにして製作された本作。
失業したばかりのトラヴィスは、14日間の実験に参加して日給1000ドルという高報酬の求人広告を見つける。
被験者は看守役と囚人役に分けられ、刑務所跡で終日それぞれの役割で振る舞う。監視カメラが彼らの行動を観察し、暴力行為があれば赤ランプが点灯する。トラヴィスは看守側の攻撃に屈せず、理性を保とうとこらえる。
やがて、誰も予想しなかった悲惨な事件が起こる。


監督さんは「プリズンブレイク」なんかをとった人らしいです。
結論から言うと、非常にいい!いいです!

もうごめんなさい。いつもこれからはじめますけど。
96分。もうその時点で最高です!!見やすい!短い!すてき!

日本もこういった配役をできないものですかね。
役者がほとんど2人しか出てこない、という映画でもいいと思うのです。
ほかの人も出るんですけどお飾り程度。
刺身の盛り合わせで言うなら、ガリにもならないぐらいのガヤ具合です。

普段から自分が家庭環境や境遇などで抑圧された生活を送っている人間が、看守というその世界の支配者という立場を手に入れた時に、どういった態度に出るのか?
移り変わりを上手に見せています。そしてその様子がエスカレートする様も。

主人公は、リーダーの素質があると見込まれて囚人役になるわけですが、心理実験の段階では「無宗教」「自分が物事の判断基準だ」と答えています。
つまり、「ルールに縛られたりすることなく、自分で答えを出せる」ってこと。
その性格の人が正義を貫こうとする姿勢は、すごくフラットに見る事ができます。

日本では「無条件になににでも首を突っ込んでしまう熱血漢」が正義=ヒーローになってしまっていますが、あんなやつ絶対現実にいたら松岡修造みたいなもんです。
最初から勢いで突き抜けようとする人は、どこかヘンです。
なりふり構わないまっすぐな気持ちとは曲がっている、と思うのです。

その点、この主人公は自分に判断基準があるだけで、あくまでもドライなんですよ。
仲間を大事にするのも、それが間違ってるクソったれだと言ってしまうのも、自分が正しいと思う意見を持っているだけのことなんですね。

それにしても、見ていると自分がどこの立場に立たされて、自分はどうふるまうのか。
非常に気になります。

あくまでも日当がアタマにはちらつくだろうから、ルールに身を任せそうだなと。
看守よりは囚人の方が気がラクでよさそうだなとかね。
囚人のリーダーにはならないでしょうね。気質的にも。

いいシーンがある、とはそんなに思いませんが現実にあった史実に基づいていると思うと味わいも増します。
とにかく。引き込まれてるとあっという間です。

あなたはどう見る?それが大事。
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2011年09月07日

村山1人語り「南極料理人」

村山です。
小堺一機さんのお父さんは、お寿司屋さんなんですって。で、その昔南極料理人だったそうです。

で、今日の映画はこちら。

「南極料理人」(2009)

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あらすじ
南極隊員で料理担当であった西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を映画化。
1997年、南極。昭和基地から1,000キロ離れた高地にある南極ドームふじ基地では、8人の隊員が一年間の共同生活を送っていた。
その1人、西村(堺 雅人)は隊員たちの毎日の食事を用意する調理担当。
だが、食材は冷凍、乾燥、缶詰が基本。凍ったらダメになるものは用意していない。特殊な場所だけに様々な制約を受ける中で、いかに隊員たちにおいしい食事を届けるか。それが彼の仕事だった。
出演:堺雅人 生瀬勝久 きたろう ほか


を観ました。

さぁ、何から言うちゃろうかな。まず、根本的な話からしましょうか。
タイトルが、南極料理人ですよ。南極料理人。
このタイトルから僕が推論したあらすじを書きますね。

展開的に、料理人がいわば当然としていた常識が極寒の大地の中ではことごとく覆されて、その中でも観測隊のみんなにおいしい料理を届けようと奮闘する物語なんだろうな。

ぐらいは予測できるわけですよ。
映画は興味を持って観に行ってなんぼなわけですから。

この映画、125分あります。
それを聞かされた時点で「大丈夫?」となりません?
だって料理人がメインだよ?これが「南極物語」なら幾多の困難が登場して当然ですが。
料理人だぜ?地味な画を2時間見せられて退屈じゃなかろうかと思いますよ。

やっぱり。ひま。タバコ4本すいました。一番小さいスケールの安土城のプラモぐらいなら片手間に作れんじゃねえかなっていうぐらいヒマでした。

おまけにストーリーは、僕の予想を超えたんです。逆の意味で。
なんと堺雅人、最初から料理ばりばりに出来てる。悩んでないの。そりゃあねえぜ!!

「おいしいものを作ると人は喜ぶよ」という劇中のセリフも出てきます。
それを心情にやっているのが堺雅人なんでしょ。だったら-70℃という寒さの中で出来る事を模索する姿を描かないとダメなのではないでしょうか。

他のメンバーは観測隊としてのお仕事であって。生瀬勝久がちらりと言うんだけど「別にメシ食いにここに来てるわけじゃねえ」ってことなわけですよ。調理担当は堺雅人だけなんだからさ。

だから、周りから下に見られたりところからはじめて、味で見た目で「こんな料理がここで楽しめるなんて」感を出したらいいじゃない??
最初から和気あいあいしてるっぽくて、グラデーションが見えないんだよなぁ。

ほかの楽しみとして、僕たちの知らない世界の常識を見せてくれるんじゃないかな、という期待感がありました。今までの映画でいうと「ハッピーフライト」みたいな。

あー、こういったルールでみんなトイレを使ってるんだぁ、とかさ。
下の処理はどうしてんだろうなぁ、とかさ。気になることあるじゃない。

分かったのは。


水は貴重だ。


知ってるよ、んなこたぁよ!ちょっと考えれば分かるよ!!!!バカにすんなよ!
いや、電話が1分730円とか高いなとか感心したけど、何となく、想像ついたしなぁ。
そもそも家の中がどうやって適温に保たれているのかとかの説明は、一切ないのよ。
しゃんとせぇ!!

大体、生瀬さん以外仕事してるの見せてないじゃない。
あとは野球やったりカキ氷食ったり仕事したくないって仮病使ったりとか…。
誰も見てる人がいないからテキトーにやってるのが観測隊。みたいに映ってますよ!!!

最終的には、1年もの間家を空けるわけですから世間一般の日常と、だんだん乖離していくわけで、それでも繋がっている家族との絆みたいな話にもってってるんですけど。
堺雅人の家族が堺雅人のことをどう思ってるのか、最後まで不明瞭だった。

娘がいるんですけど、その娘が南極ってどこ?みたいなのをお父さんに聞くシーンがあるんですよ。行く前に。地球儀見ながら訪ねるわけです。

堺雅人がさみしげに「その地球儀の一番下だよ。そんなとこに1年も行くなんて、さみしいだろ?」と言うわけですよ。

ヨメと娘、大爆笑。(原作通りなのか?だとしたら描き方不足で伝わってないだけ?)

と思いきや、役目を終えて帰って来た時には空港で手ふって待ってるわけ。
でも家帰ってきたら寝転んでる親父を娘が蹴ったりしてる。

どっち側に描きたいんだお前はよ!!!!意図が見えないシーンだらけ!

好きなシーンがないわけではないです。唐揚げのトコとかテレビ電話のシーンとか。
あるんですけど、最後のオチも決まった雰囲気がなかったし。

のっけからナレーションで説明してキャラクター8人の説明していくのも、バカの撮り方。
一気に食事のシーンで読み上げられても覚えてられるかっつうの。
電話オペレーター清水さん?って人への告白もどこに共感していいのかわかんないし。
セリフも「もう死んでやる!」とかまじで死にたいと思った人は言わないし。
あげくにそのシーンからあとはほったらかしだし。
毒にも薬にもならない。そして笑いのタネにも出来ない定まりの悪い感じでした。

あ、白ご飯は食べたくなるな、うん!それは言えた!
おにぎり食いたくなった!おにぎり映画!おにぎり映画!そういうことにさせてくれ!
posted by 山本です村山ですドンです。 at 05:05| Comment(0) | 一人語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

村山1人語り「ゲゲゲの女房」

村山です。
それにしてもこのブログ、一向に見られてる空気がないですね。
みなさん、知っていますか?都会では自殺する若者が増えているそうですよ♪(陽水)

「ゲゲゲの女房」(2010)
images.jpg


あらすじ
「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家・水木しげるの妻・布枝の自叙伝を映画化した本作。
見も知らぬ二人の男女が夫婦となり、家庭を築いて行く様子が誠実に描かれている。
主演:吹石一恵(妻•布枝)宮藤官九郎(水木しげる) 監督:鈴木卓爾


を観ました。

先に自分の立場的なものを伝えると、NHK朝ドラはあまりマジメにみてません。
熱狂的なファンではない旨、伝えておきます。あれだけヒットしましたからね。

というか、はじまる時点で非常に違和感があったものでして。
役者どうこうと言う以前に「向井り」があまりに自分の知っている水木しげる像とかけ離れているんですよ。
おじいちゃんの姿しか見たことがない!というのはあるでしょうし。
そんなこと言ったって、雰囲気近い人選んだって数字とれないでしょ、みたいなの裏の空気も汲みますが。

だけど!せやけどっ!
あんなにかっこよくないだろっ!この話の主人公は、荒木飛呂彦かっ!(ジョジョの人ね)
と乗り切れずにいたのです。

他方、映画のしげるは誰かと言えば、クドカン。
見た目の近似値は言わずもがなですが、これがすばらしい。
映画版で描く時代は【結婚〜漫画家成功前夜】。
なのでクリエイターとしては終始不遇の貧乏時代が続くのですが。
その金のなさが表情、ガリガリのしょぼいボディー(誉めてます)からにじみ出ていて、すばらしいのです。もちろん芝居も。

吹石一恵もすごく美しい。所作にこだわった節が見えます。
今ではなかなか見かけなくなったであろう、主人を立てながら懸命に我慢と理解を重ねていく様には、男性一同キュンとならずにいられません。
床拭き掃除をしている吹石の尻がむかってくるシーン。なんとでも言うがいい。好き。

プロデューサー&監督さんによる、オーディオコメンタリーも拝聴しました。
によると、「1シーン1シーン、かなりの回数リハーサルを重ねた」とありました。
その丁寧さが映像にも表れていて、長回しでもそれが表情に生きています。
セリフも最小限で説明過多になりすぎない作り。見る相手の想像に委ねる。

だけど!せやけどっ!
都会的な風景はあえて映像に織り込んでます。
時代設定には明らかにおかしい近代的なもの(パルコとか)が、堂々と背景に映り込んでいる。昨今のCG技術で消す事もできたでしょうに、それは一切やらない。

最初はすごく不思議に思いました。しかし、僕は観ながら気付いたのです。
時代考証、時代背景が大事なこのお話で、なぜ、そういった発想につながるのか。

「映像美を求め1シーン1シーンにこだわりぬくこと」と、「都会的な風景を織り込むこと」。この2つの二律背反とも言えるこだわりが、1つのイコールでつながったんです。

それは、圧倒的な自信からくるもの。
カメラワーク、役者の行動やセリフへ心血を注いだのだから、それでいい。
それがこの映画のすべてなのだから。そこで見る人を魅せれば、引き込めば、あとはそれぞれの想像力の世界にゆだねる。映画の役目ははたすのだと。

つまりこの2つの決断は「映像作品はどこまでを見る人に提供すべきなのか」という絶対的命題に対する1つの回答、なのです。Bravo!

最後に伝えられるメッセージは「1つの夫婦、パートナーとしての形」。
どこにもムダは見つかりませんでした。

ヨメは「退屈だ」と言って先に寝ましたが。
好きとか嫌いとかじゃなく、人生ではじめて「こんな映画撮りたい!」と思わせてくれました。

あなたはどう見る?それが大事。
posted by 山本です村山ですドンです。 at 04:35| Comment(1) | 一人語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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