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2013年12月02日

【悲報】第10回「42 世界を変えた男」

ごめんなさい。

編集長、村山です。
師走となりました。暦の上では気も逸るころですがいかがお過ごしでしょう。

さて前回、告知していました通り今回はポッドキャストにて映画「42 世界を変えた男」を取り上げる予定でした。先日、今回も1時間超の長い長い語りおろし【注・ムダ話含む】を収録し、編集の後にアップロードをしようとしていたのですが・・・。

今回、まさかの機材トラブルにより、エラーが発生。
ファイルは再生さえままならない状態で、とどのつまりは収録できておりません。
というわけで、仕方がないので紙上再現。箇条書きにはなりますが、なん%かでも現場の空気が伝われば、そして映画に興味を持っていただければ幸いです。

今回は、レギュラー山本、村山、どんにタケウチを迎えてお送りしました。
最初にタケウチが「●タヤが家の近くにあるからAVを借り過ぎて困る」みたいな話をしましたが、なんの関係もありません。


映画「42 世界を変えた男」かんたんなプロフィール紹介
黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの伝記ドラマ。
白人の世界だったメジャーリーグに飛び込み、偏見や差別に屈することなく奮闘した彼の姿を描く。監督は、『L.A.コンフィデンシャル』の脚本家、ブライアン・ヘルゲランド。

レギュラーでMLB知識が深いのは、どん、タケウチ。
どんは「ジャッキー・ロビンソンデーがあるあのジャッキー・ロビンソンを知らないのか?」という常識レベルの話だと理解していたようです。
村山は野球は好きですが、MLBは超一流選手しか知らないレベル。
山本は「ジャッキー・ロビンソンって、ジャッキー・カルパスみたいなもんですか?」レベルです。MLBはおろか、日本プロ野球が明日なくなると言われても鼻くそほじっていられるタイプです。


まずは、それぞれが何点をつけたのか、ご紹介しましょう。。。
■85点 タケウチ
■68点 山本
■65点 マリー
※次回予告ディーラー
■62点 どん
■55点 村山


となりました。
これを観る限り、「野球の知識は、映画の採点にはさほど影響がない」ようです。
補足として、タケウチが突出した点数をつけていますが「映画を観るのは、年間3本程度」という映画に普段から慣れ親しんではないことを付け加えておきます。映画館に行くだけで高揚し、プラス査定につながっているのではないかという疑問点は拭えません。


それぞれの講評。
■ブランキー・リッチー(ハリソン・フォード)が黒人選手の中から、ジャッキー・ロビンソンを選ぶシーン。サチェル・ペイジの名前に激アガり【どん・タケウチ】
■全体尺、128分。長いとは感じない【山本】
■白人のベビーシッターにレイチェルが子どもを託すシーンに違和感【タケウチ】
■MLBっておしゃれ。ハモンドオルガンの使い方とか最後にかかるオールディーズとか【山本】
■伝記なので「事実」と言われればそれまでだが、もっとジャッキー・ロビンソンはヘコまされてもよいのでは【山本】
■わりと知っていたことの枠を出ない印象。それを映画にしたよってだけだった【どん】
■野球っていいもんだなと思った【タケウチ】
■二軍でのプレイスタイルが、ジャッキー・ロビンソンらしさがあるのでは【どん】

といった様相でした。すみません。編集長の記憶の限りでの抜粋です。


ここからは村山からの視点
となります。
今回の作品では、二グロリーグに所属していたジャッキー・ロビンソンが、ブランチー・リッキーから招聘されモントリオール・ロイヤルズに所属し活躍。活躍が認められ、MLBのロサンゼルス・ドジャーズに昇格し、ナ・リーグでの優勝を手にするまでが描かれています。これは事実に基づいたもの。動かしようはありません。


―冒頭から美しいです。
ストーリーテリングの妙味と言いましょうか。
某田舎のガソリンスタンド。ラジオからは戦況を伝えるニュースが流れ、そこに一台のバス。行き先が書かれたバスで地名をおさえながら、そのバスから降りてくる一台の男。
それこそがジャッキー・ロビンソン。
ここで店員とのひと悶着が起こるわけですが、そのシーンだけで「ジャッキー・ロビンソンは理不尽な黒人差別に抗い続けるためには、実力行使も恐れない人物」であることがフォローされています。惚れぼれするほどスマートな演出です。
事実ジャッキーは、以前に白人専用シートに座ったことで運転手と口論になり、軍法会議にかけられた経緯があります。一連の行動は、時代背景が作り出したことが前提で、
ジャッキーの考え方は特別なものではありません。
ですが、「やや粗野な人物」として描くことは史実に基づいた表現であると言えるでしょう。


―ブランチー・リッキー役を演じたハリソン・フォード。
こちらもすばらしい。
本人も「ハリソン・フォードが役を演じていると思ってほしくない。ブランキー・リッチーがそこにいると思ってもらいたい」と話し、体格、話し方、すべてを研究したとか。
ジャッキー・ロビンソンを闘志を秘めながら滔々と説き伏せるシーンは説得力に満ち、ジャッキーが後々に、頑なにリッチーとの約束を守ろうとしたのもうなずけます。


―なんですが、それだけなんすよね。
揚げ足を取ろうと奮闘するマスコミ各社からはじまり、黒人はここに住むなと家を追われ、野球のプレイ中にも故意にビーンボールを投げるピッチャーや「ニガー、ニガー(黒んぼ)」と野次り続ける監督などの、アメリカ悪しき記憶のオンパレード。
見ている方も耳を覆いたくなるような蔑称の数々に、真正面から対峙しながらも耐え抜くジャッキーの姿。それ自体は、誰もが共通して胸を熱くさせられるポイントでしょう。
そして、その味方として、ブランキー・リッチーや妻・レイチェル、黒人記者ウェンデルの姿があるのです。
そこに結果・成績という、誰もが認めざるを得ない好材料が後押しをする。
事実、ナ・リーグでは本当に優勝してしまったわけですから、この結果はジャッキーの何よりも得難いバックアップ、自信につながったと思うのです。
ですが、そこからジャッキーがステップアップしたことへの思いは、比較的淡泊にえがかれているため、ひたすら会話劇になってしまってます。
耐える。励ます。でもくじけそうになる。また励ます。
それを繰り返すから、単調。そんな印象を与えてしまっているわけです。
会話がある程度の名言を生み出しているのも事実ですが、それを羅列するだけ。
監督なりの抜粋が必要だったのではないでしょうか。

こういった批評をすると「それが事実なんだからしょうがない」という至極まっとうな批判が考えられるわけですが、ではもう1点この映画の欠点をあげてみます。


―ジャッキー・ロビンソンHR打ちまくり感
ジャッキー・ロビンソンのメジャー1年目の成績を見てみましょう。
メジャーでの1年目は一塁手としてレギュラーで活躍をしました。
実際の成績を見てみますと・・・。打率.297・12本塁打・48打点・29盗塁。
このデータを見ても分かる通り、彼は大別するとイチロータイプ。
バリー・ボンズのようなスラッガーではなく、アベレージヒッターとして活躍したことがわかるわけです。目を見張るのは29盗塁。ジャッキーは足で稼いだ選手なんです。
ですが、映画で描かれるのはホームランを打つ姿ばかり。
ホームランを打つのは、野球の花形。画になるのはわかりますが、実際は12本しか打ってない。この辺りは、事実とは異なる脚色をしているわけです。
米では知らない人がいないぐらいに有名な選手です。ですが、日本人からすると「こんな線の細い選手が、バカスカHR打ってたの?」とすごく不思議に見えます。そこは演出なんですよ。


―小さくまとまってる感
ブランキー・リッチーは、ジャッキー・ロビンソンをチームに所属させる案を提唱する際、スタジアムに黒人を呼び込むためのマーケティング戦略だと語っています。
それは周りを説得するための口実だったのかもしれませんが、それって当時の白人のためのスポーツだったMLBを運営する中で、非常に有効な手立てなのです。つまりは、ビジネスとしても成立している。
ジャッキー・ロビンソンのMLBでの成功は、黒人記者・ウェンデルの戦いでもあり、
アメリカ全土で冷遇される黒人すべての闘い。そのすべてを背負ってジャッキーは、すべての辱めを耐え抜いてきたのです。
ところがこの映画は、一部が闘っているように見える。
ジャッキーとその周りにいる人たちだけで勝利をもぎ取ったように見えてしまっているのは、スタジアムなのにヨリのシーンが多く、矮小化された世界で成り立っているからです。
もっと言えば、ナインで戦っている空気さえこの映画にはありません。
だから、野球の壮大なスケール、臨場感は皆無なんですよね。

これは私見になりますが、事実としてはなくても、ジャッキー・ロビンソンの勝ち取った栄冠によって、黒人と白人が抱き合って勝利の喜びをわかちあった。そんなシーンがあってもいいように思います。プレイに関しては演出してるんだから。
そこまでいかないにしても、1人の少年を別の視点で描いて、スタジアムで覗いているところから段々意識が変わっていく様を描くとか。方法はいくらでもあると思うのですが。
これは1人の闘いじゃない!ニグロの闘いなんだ!という姿を描いてほしかったですね。


―まとめ
伝記って崩せない部分が多いだけに、ラクなようで面白くするのは至難の業。
なので、そこが監督の魅せ場だとも捉えられると思います。
全体的には、MLBの小ネタもいくつかはあるようですので、その辺がわかる人にはおすすめ。ハリソン・フォードの演技も見る価値はありますよ。


では、ランキングです。
1位 DJANGO 繋がれざる者
2位 フライト
3位 ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
4位 風立ちぬ
5位 華麗なるギャツビー
6位 42 世界を変えた男
7位 ライジング・ドラゴン
8位 ウルヴァリン:SAMURAI
9位 しわ
10位 R100


映画「42 世界を変えた男」は6位となりました。わー!

次回予告!
てなわけで、12月はまとめとして、今年扱った映画10本を総ざらい。
ランキングを年末調整し、報告書として取りまとめます。

改めてお詫び。
これからの対策と致しましては、バックアップを検討中です。
今回携わってくれたすべての人々、特に準レギュラー・タケウチには日付変更の伝達ミス、あげくにアップロードできないとダブルで迷惑をかけました。
誠に申し訳ございませんでした。

しゃべるのが、ラクだわ。というわけでお時間です。せーのっ!
ポッドキャストでつかこうへい!

編集長・村山
posted by 山本です村山ですドンです。 at 17:47| Comment(0) | ソノタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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