いや、書き過ぎなの、わかってるんです。このペースもたそうと思ってません。
ただ!これは語らずしてはおけないっ!!!
観た映画はこちら。
あらすじ
小さな熱帯魚店を営む社本信行(吹越満)は、娘の万引きがきっかけで、同業の巨大熱帯魚屋、村田(でんでん)と出会う。
数日後、村田に“儲け話”を持ちかけられ呼び出された社本は、村田の暴走に流されるがままに、地獄を体験してゆく。出演:吹越満、でんでん、ほか。
あの、あらすじ書きましたが本当に短くしました。
というのは、書くと観たくなくなる人もいるし、知識がない方が倍は楽しめるからです。
とりあえず、おじさんにダマされたと思って観てくれ!!
グロいぞ!エグいぞ!猛毒エンタテインメントのキャッチはダテじゃないぞ!!!
ここまで読んで見てない人は、「戻る」を押してくれ!バレたらこの映画はダメだ!!!
(ブラインドを指であけて、外をのぞきながら)
ふー。やっと行ったか…。ボス、あのヤローようやく帰りましたぜ…。
とにかくワタクシ今は「冷たい熱帯魚ショック」にやられ、ヒマさえあれば、この映画のことを考えてしまいます。
93年に実際に起きた「埼玉愛犬家連続殺人事件」をベースに監督の実体験を交えながら構成。
なので、セリフの随所にも実際に犯人が語っていたとされるセリフが流用されています。
とにかくこの映画、役者がすばらしい。
でんでん。すごいんですよ、でんでん。
誰もが一度は出会ったことのあるような風貌。そして、ムダにテンションの高い言動。
どこにでもいそうな感が恐怖感をあおり立てます。
そういう意味では、日本が生んだはじめてのシリアルキラー!
彼の前では、「踊る〜」のキョンキョンなんて、ただのキョンキョンです。
キョンシーです。いや、それは違うが。
そしてそれとは違う意味で、別の完成形を生んでいるのが吹越満。
咀嚼しながら役を吟味して演じた様が、流されるがままに行動する男の許容性を映し出し、なんとも言えない2人の関係性を表情でもみせるリアルが浮かび上がっています。
人を殺める人間とは?
法に従わないもの。いわゆる社会のルール、秩序にしばられない人間です。
となると、自分を肯定するために他の人間を排除する人間。
人を殺めない人間とは?
法に従い、社会のルールに逆らわない人間。社会が敷いた規則に抗うことはありません。
となると、自分を犠牲にして都合が悪くても決断をしない人間、ということになります。
お前は決断が出来てないんだ。だからよそ様に迷惑をかけるんだ。
おれはやれるんだ。だから、お前とは違うんだ。
家庭事情と内情を持ち出し、吹越を責めるでんでん。
もちろん、この言い分は短絡的で下衆な男の発想ですし、間違っています。
しかし、あの状況下で「あなたは間違っている」と言えるのか?
大部分の日本人は、この吹越に共感を覚えるはずです。言えるはずがない、と。
園監督の映像にもほれぼれしました。2時間半近くあるけど、早いですよ。
最後のアレから「24」風のタイムラインになるのも疾走感があってよし!
プラネタリウムの描写も、現実をどう見てるかの対比として描かれて、よし!
おっぱいが出る。有無を言わせず、よし!
他の人が何をどう感じるかが非常に知りたくて、見て欲しい映画です!
後味は悪いが本当に刺激的で大人になってよかったと思える作品!
今年のナンバー1だろ、こりゃ!!
間違って観てないのに読んでしまった人。
絶対に肉食いながら、観るんじゃないぞ!
あなたはどう見る?それが大事。
PS:最近、映画があたりすぎて困っています。そろそろ悪口書きたいなぁ。