【おしらせ】 不定期ながら活動して参りました映画Podcast「ポッドキャストでつかこ※う※へ※い」は3人の度重なる議論の末、ある一定の水準に達したという結論に達し、解散の運びとなりました。永きにわたる御愛顧、誠にありがとうございました。 なお、活動母体として使用していたSeesaaブログは存続しますが、今後の更新は予定していません。Twitter、Facebookページ、Mixcloudは7月末日を持ちまして、運営を終了します。 何卒、ご了承くださいませ。

2011年09月28日

村山1人語り「婚前特急」

今、100万もらったらボードゲームに全額使う。絵空事。
映画こちら。

「婚前特急」
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あらすじ
24歳のOL池下チエ(吉高由里子)は時間を有効に利用して人生を堪能するために、5人の男と付き合っている。そんなある日、親友の浜口トシコ(杏)が結婚することに。トシコはチエにも結婚を勧めるが、チエはまだその気になれない。トシコの幸せそうに交わす夫婦の何気ないやりとりを見たチエは、自分のほんとうの相手を探そうと決心する。


を観ました。

監督は、これが長編デビュー作となる前田弘二。
先に言っておこう。今回観た理由は1つしかありません。

吉高由里子、好きかもしれないシンドローム。

わたくし、大昔からCMでしか女優を覚えないのですが(何せドラマ見ない)

「トリスハイボール」
「IXY(デジカメ)」
「マイアヒラサワのシャンプーのやつ」(ビビアンも超かわいい)

とあの子は高打率なんです。自分をついてくるポイントが。
ですが。未だに疑心暗鬼なんですよ半ば。
なんかね、凛としてると不思議と一気にどうでもよくなる娘なんです。

なので「かもしれない」がどっちに傾くのか。
のるかそるか。株価高騰か大暴落かを賭けて、新作2泊3日だというのに借りました。



発想はすごく好きなんです。
5人の彼氏がいるステータスを持つことで、満たされていることに必死で周りより優位に立とうとする。ところが中身はそうではなく、結果として純愛を求めていて、周りからは飢えているように蔑まれている。うん、面白くなりそう!

なんですが、僕の想像とはだいぶ違いました。雰囲気も何もかも。

作品としては、やはり長編デビュー作というのもあるのでしょうか。
あまり撮り方にパターンが見えてこない。固定カメラが好きですね、この監督。
どうも「置きにいった」感じが否めない映画で。
落ち着いた印象を与えようとしている監督と、脚本の相性が悪いです。

吉高をキャスティングした時点で、どポップにした方が勝算アリだと思うんですよ。
物語のはじまりは5人の彼氏がいる女なわけで、ちゃかつくぐらいのスピード感がほしいな。
たとえば、場面転換にアニメーションを使ってみるとか、ズバズバ編集するとか。
「嫌われ松子〜」的なミュージカル発想でもいいと思うんです。
どこかにドタバタな展開がいるのではないかと思います。

脚本で言えば、根本の話になりますが。5人の彼氏、話にあまり必要なくない??
加瀬亮、ハマケンがいれば成立してしまう話になってしまっているのは味気ない。
最初は引き込むのにその先どうすればいいのか、という「ガラスの仮面(まだ未完)」状態です。

ハマケンの最後に出した決断からの役者さんの演技とかいいんですけどね。
なんだかそこももっと面白く撮れそうなにおいがしたんだよなぁ。

ラストカットもあれじゃ、高倉健 主演!!みたいな空気になってしまうし。
吉高、ハマケンは好演してるだけにもったいないと思いましたね。

なんだかすっきりしない感じになってしまいごめんなさいね。

え?結局、株はどうなったかって?あがりましたよ、かなり。

助演の杏ちゃんの株が。

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2011年09月22日

村山1人語り「エンジェル•ウォーズ」

じゃんけん大会。篠田麻里子がセンターを勝ち取りましたね。
はい。検索ワードでひっかかりそうなことを書いてみました。

今日の映画、こちら。

「エンジェル•ウォーズ」
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あらすじ
愛する者を全て奪われたベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、ある施設に入れられ、暗い現実から逃避するために鮮烈な想像の世界を作り出す。
だが 自身の意思とは裏腹にその世界に閉じ込められてしまった彼女は、生きて帰るという意思を捨てることなく、自由を求めて戦うことを決心する。
5人のチームを組んだ女性たちは、バーチャル兵器を駆使してサムライや悪魔が襲いかかる幻想的な戦いに挑んでいく。


監督は「ウォッチメン」で名を挙げたザック•スナイダー。

この映画、入れ替わり世界観構造作品なんです。
最近の「インセプション」とか「マトリックス」も似たようなもんですかね。

1つ目は、精神病棟に入れられて5日後には記憶喪失手術を受ける現実世界。
2つ目は、売春宿に入れられて5日後には大富豪に買われてしまうという主人公の作り出した仮想世界。
3つ目が2から派生する形ですが、主人公の作り出した仮想世界の中で自由を掴もうと抗うファンタジー世界。【現実では、自分自身を肯定しようと抗っている?=錯乱状態?】

この3つの世界観が入れ替わり立ち替わり組合わさった作品です。

ザック•スナイダーは、撮り方が斬新なので期待値も高かったように思えるんですけど。
いや実際にオープニングのセリフがなくスローを多用して、事実を見せて行く感じとか面白くてぐぐっとなりますよ。

なんですが。
先ほどあげた世界観で言うと、3。これが相当なくせ者になっているんですね。
ファンタジー世界とざっくり書きましたが、これがもろ日本の憧れが強いんですよ。
のっけに出てくるのは、雪が降る中に建つ外人の坊さんからカタナをもらって、デカいサムライと戦う、ですからね。

GANTZか、お前は。

そのあともナチス【ドイツ人、怒っていいと思う】、爆破、ガトリングガン、ドラゴンなどやりたい放題の嵐で。
途中から、中二男子がシナリオ作ったんじゃないかなと勘ぐるほどの暴れっぷりでした。

その3つが最後に混ざり合って1つの線になるのは最高に気持ちがいいので、最終的には「よく練ってあるな」に変わるのですが。
ファンタジーに合点が行くかがこの映画の好き嫌いが分かれるところかな。

だって、主人公ブロンドの髪しててあどけない顔なのに、セーラー服を模したような戦闘服着てるんだよ。背中には、カタナ。
悪趣味!オレが日本人だからなのかっ!

ただやっぱ、そこがこの映画の見せ所になっているし、実際CGアクションはすごくて。
C3-POみたいなのと戦う時に、その表情のない顔に迫ってきているカタナだけがぼんやり見えて次のシーンでは切れてるみたいなのって「おー!」となります。
CG処理は正直好きではありませんが、ここまで徹底されると素直に驚くしかありません。

オチも好きなんです。
BGMの使い方もうまい。ジャンルに捕われず、メタルからR&Bまで幅広く使ってるのも○。
主人公の顔も、日本的なかわいさがあっていいと思う。物憂げな表情も似合うし。
あげくにほのかに香る色気もある。
「なのに」がついてしまう感じ。

ややパターン化してしまってからが長いのかなぁ。それもあると思いますが。
もう少しファンタジー世界の部分を濃度薄めにしてもらったらよかったのかなぁ。
なんだか、くやしい映画です。

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2011年09月20日

第2回 編集後記

編集長、村山です。
今回のカンフーパンダ評いかがだったでしょうか。

本編でも言っておりますが、第2回はなかなかのトラブルの中の収録。

山本氏仕事おしおしで録音遅れ。
どん氏午後2時までウクライナ人と飲み明かし寝不足。
エアコンのオフタイマーが自動的に1分で発動する致命的な本体不良が初秋に発生。
などなど、なんだかうまい具合にコトが進まない事態が発生しまくりでしたが。

額に汗して論じた結果、1時間を超える語り下ろしになりました。
泣く泣くおとした「くだり」がありましたので、箇条書きにまとめておきますね。

■3Dメガネ、アルパークはメガネonメガネ対応モデル。そんなに違和感ない(村山)
■3Dメガネ、ワーナー段原は100円購入式。持ち込めば+300で見れます(山本)
■3Dメガネ、バルト11はただののっけるタイプ。見た目は「近未来みたいなの」(どん)
■1を観た人間からすると、2はアクションが増えている分、大味な印象も(村山)
■回想シーンのアニメーションは、日本風のタッチでちょっと違和感を覚えた(どん)
■アクションシーンだけでなく、ヒューマンドラマとして楽しめる要素も(どん)
■密かに声優陣はアメリカ版、豪華。ただ、劇場ではほとんど字幕で見れない(全員)

全体的にみんな今回に関しては意見がわかれることもなく、好印象でしたね−。
なめんなよ!!Viva!ドリームワークス!!

さ、次回の映画が早々に決定しています。こちら!!

「モテキ」

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9/23(金)から公開ですね。森山未來主演。
マンガからドラマ化でついに映画化。
90'sポップスへオマージュがはんぱないことからタワーレコードは、最近猛プッシュです。

次回は、10月中旬の収録、更新を予定しています。
みなさんも観てください!そして聞いてください!
見て、黙ってらんねーぜ!となったらPodcastへの参加表明もお待ちしています!

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2011年09月19日

第2回「カンフーパンダ2」


ダウンロードはこちらから

今回の映画:カンフーパンダ2
次回予告!:モテキ

(山本 / 村山 / ドン)

提供:ポッドキャストでつかまえて


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もしくは上記のリンクをクリックしてダウンロードをし
音楽ファイルを各種プレイヤーで聞いて頂く方法もあります。


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2011年09月16日

村山1人語り「エクスペリメント」

今回見た映画はこちら。

「エクスペリメント」(2010)
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あらすじ
1971年にアメリカのスタンフォード大学で行なわれた“スタンフォード大学監獄実験”をモチーフにして製作された本作。
失業したばかりのトラヴィスは、14日間の実験に参加して日給1000ドルという高報酬の求人広告を見つける。
被験者は看守役と囚人役に分けられ、刑務所跡で終日それぞれの役割で振る舞う。監視カメラが彼らの行動を観察し、暴力行為があれば赤ランプが点灯する。トラヴィスは看守側の攻撃に屈せず、理性を保とうとこらえる。
やがて、誰も予想しなかった悲惨な事件が起こる。


監督さんは「プリズンブレイク」なんかをとった人らしいです。
結論から言うと、非常にいい!いいです!

もうごめんなさい。いつもこれからはじめますけど。
96分。もうその時点で最高です!!見やすい!短い!すてき!

日本もこういった配役をできないものですかね。
役者がほとんど2人しか出てこない、という映画でもいいと思うのです。
ほかの人も出るんですけどお飾り程度。
刺身の盛り合わせで言うなら、ガリにもならないぐらいのガヤ具合です。

普段から自分が家庭環境や境遇などで抑圧された生活を送っている人間が、看守というその世界の支配者という立場を手に入れた時に、どういった態度に出るのか?
移り変わりを上手に見せています。そしてその様子がエスカレートする様も。

主人公は、リーダーの素質があると見込まれて囚人役になるわけですが、心理実験の段階では「無宗教」「自分が物事の判断基準だ」と答えています。
つまり、「ルールに縛られたりすることなく、自分で答えを出せる」ってこと。
その性格の人が正義を貫こうとする姿勢は、すごくフラットに見る事ができます。

日本では「無条件になににでも首を突っ込んでしまう熱血漢」が正義=ヒーローになってしまっていますが、あんなやつ絶対現実にいたら松岡修造みたいなもんです。
最初から勢いで突き抜けようとする人は、どこかヘンです。
なりふり構わないまっすぐな気持ちとは曲がっている、と思うのです。

その点、この主人公は自分に判断基準があるだけで、あくまでもドライなんですよ。
仲間を大事にするのも、それが間違ってるクソったれだと言ってしまうのも、自分が正しいと思う意見を持っているだけのことなんですね。

それにしても、見ていると自分がどこの立場に立たされて、自分はどうふるまうのか。
非常に気になります。

あくまでも日当がアタマにはちらつくだろうから、ルールに身を任せそうだなと。
看守よりは囚人の方が気がラクでよさそうだなとかね。
囚人のリーダーにはならないでしょうね。気質的にも。

いいシーンがある、とはそんなに思いませんが現実にあった史実に基づいていると思うと味わいも増します。
とにかく。引き込まれてるとあっという間です。

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2011年09月07日

村山1人語り「南極料理人」

村山です。
小堺一機さんのお父さんは、お寿司屋さんなんですって。で、その昔南極料理人だったそうです。

で、今日の映画はこちら。

「南極料理人」(2009)

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あらすじ
南極隊員で料理担当であった西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を映画化。
1997年、南極。昭和基地から1,000キロ離れた高地にある南極ドームふじ基地では、8人の隊員が一年間の共同生活を送っていた。
その1人、西村(堺 雅人)は隊員たちの毎日の食事を用意する調理担当。
だが、食材は冷凍、乾燥、缶詰が基本。凍ったらダメになるものは用意していない。特殊な場所だけに様々な制約を受ける中で、いかに隊員たちにおいしい食事を届けるか。それが彼の仕事だった。
出演:堺雅人 生瀬勝久 きたろう ほか


を観ました。

さぁ、何から言うちゃろうかな。まず、根本的な話からしましょうか。
タイトルが、南極料理人ですよ。南極料理人。
このタイトルから僕が推論したあらすじを書きますね。

展開的に、料理人がいわば当然としていた常識が極寒の大地の中ではことごとく覆されて、その中でも観測隊のみんなにおいしい料理を届けようと奮闘する物語なんだろうな。

ぐらいは予測できるわけですよ。
映画は興味を持って観に行ってなんぼなわけですから。

この映画、125分あります。
それを聞かされた時点で「大丈夫?」となりません?
だって料理人がメインだよ?これが「南極物語」なら幾多の困難が登場して当然ですが。
料理人だぜ?地味な画を2時間見せられて退屈じゃなかろうかと思いますよ。

やっぱり。ひま。タバコ4本すいました。一番小さいスケールの安土城のプラモぐらいなら片手間に作れんじゃねえかなっていうぐらいヒマでした。

おまけにストーリーは、僕の予想を超えたんです。逆の意味で。
なんと堺雅人、最初から料理ばりばりに出来てる。悩んでないの。そりゃあねえぜ!!

「おいしいものを作ると人は喜ぶよ」という劇中のセリフも出てきます。
それを心情にやっているのが堺雅人なんでしょ。だったら-70℃という寒さの中で出来る事を模索する姿を描かないとダメなのではないでしょうか。

他のメンバーは観測隊としてのお仕事であって。生瀬勝久がちらりと言うんだけど「別にメシ食いにここに来てるわけじゃねえ」ってことなわけですよ。調理担当は堺雅人だけなんだからさ。

だから、周りから下に見られたりところからはじめて、味で見た目で「こんな料理がここで楽しめるなんて」感を出したらいいじゃない??
最初から和気あいあいしてるっぽくて、グラデーションが見えないんだよなぁ。

ほかの楽しみとして、僕たちの知らない世界の常識を見せてくれるんじゃないかな、という期待感がありました。今までの映画でいうと「ハッピーフライト」みたいな。

あー、こういったルールでみんなトイレを使ってるんだぁ、とかさ。
下の処理はどうしてんだろうなぁ、とかさ。気になることあるじゃない。

分かったのは。


水は貴重だ。


知ってるよ、んなこたぁよ!ちょっと考えれば分かるよ!!!!バカにすんなよ!
いや、電話が1分730円とか高いなとか感心したけど、何となく、想像ついたしなぁ。
そもそも家の中がどうやって適温に保たれているのかとかの説明は、一切ないのよ。
しゃんとせぇ!!

大体、生瀬さん以外仕事してるの見せてないじゃない。
あとは野球やったりカキ氷食ったり仕事したくないって仮病使ったりとか…。
誰も見てる人がいないからテキトーにやってるのが観測隊。みたいに映ってますよ!!!

最終的には、1年もの間家を空けるわけですから世間一般の日常と、だんだん乖離していくわけで、それでも繋がっている家族との絆みたいな話にもってってるんですけど。
堺雅人の家族が堺雅人のことをどう思ってるのか、最後まで不明瞭だった。

娘がいるんですけど、その娘が南極ってどこ?みたいなのをお父さんに聞くシーンがあるんですよ。行く前に。地球儀見ながら訪ねるわけです。

堺雅人がさみしげに「その地球儀の一番下だよ。そんなとこに1年も行くなんて、さみしいだろ?」と言うわけですよ。

ヨメと娘、大爆笑。(原作通りなのか?だとしたら描き方不足で伝わってないだけ?)

と思いきや、役目を終えて帰って来た時には空港で手ふって待ってるわけ。
でも家帰ってきたら寝転んでる親父を娘が蹴ったりしてる。

どっち側に描きたいんだお前はよ!!!!意図が見えないシーンだらけ!

好きなシーンがないわけではないです。唐揚げのトコとかテレビ電話のシーンとか。
あるんですけど、最後のオチも決まった雰囲気がなかったし。

のっけからナレーションで説明してキャラクター8人の説明していくのも、バカの撮り方。
一気に食事のシーンで読み上げられても覚えてられるかっつうの。
電話オペレーター清水さん?って人への告白もどこに共感していいのかわかんないし。
セリフも「もう死んでやる!」とかまじで死にたいと思った人は言わないし。
あげくにそのシーンからあとはほったらかしだし。
毒にも薬にもならない。そして笑いのタネにも出来ない定まりの悪い感じでした。

あ、白ご飯は食べたくなるな、うん!それは言えた!
おにぎり食いたくなった!おにぎり映画!おにぎり映画!そういうことにさせてくれ!
posted by 山本です村山ですドンです。 at 05:05| Comment(0) | 一人語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月04日

村山1人語り「冷たい熱帯魚」

村山です。
いや、書き過ぎなの、わかってるんです。このペースもたそうと思ってません。
ただ!これは語らずしてはおけないっ!!!

観た映画はこちら。

「冷たい熱帯魚」(監督:園子温)
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あらすじ
小さな熱帯魚店を営む社本信行(吹越満)は、娘の万引きがきっかけで、同業の巨大熱帯魚屋、村田(でんでん)と出会う。
数日後、村田に“儲け話”を持ちかけられ呼び出された社本は、村田の暴走に流されるがままに、地獄を体験してゆく。出演:吹越満、でんでん、ほか。


あの、あらすじ書きましたが本当に短くしました。
というのは、書くと観たくなくなる人もいるし、知識がない方が倍は楽しめるからです。
とりあえず、おじさんにダマされたと思って観てくれ!!
グロいぞ!エグいぞ!猛毒エンタテインメントのキャッチはダテじゃないぞ!!!
ここまで読んで見てない人は、「戻る」を押してくれ!バレたらこの映画はダメだ!!!






(ブラインドを指であけて、外をのぞきながら)
ふー。やっと行ったか…。ボス、あのヤローようやく帰りましたぜ…。

とにかくワタクシ今は「冷たい熱帯魚ショック」にやられ、ヒマさえあれば、この映画のことを考えてしまいます。

93年に実際に起きた「埼玉愛犬家連続殺人事件」をベースに監督の実体験を交えながら構成。
なので、セリフの随所にも実際に犯人が語っていたとされるセリフが流用されています。

とにかくこの映画、役者がすばらしい。

でんでん。すごいんですよ、でんでん。
誰もが一度は出会ったことのあるような風貌。そして、ムダにテンションの高い言動。
どこにでもいそうな感が恐怖感をあおり立てます。
そういう意味では、日本が生んだはじめてのシリアルキラー!
彼の前では、「踊る〜」のキョンキョンなんて、ただのキョンキョンです。
キョンシーです。いや、それは違うが。

そしてそれとは違う意味で、別の完成形を生んでいるのが吹越満。
咀嚼しながら役を吟味して演じた様が、流されるがままに行動する男の許容性を映し出し、なんとも言えない2人の関係性を表情でもみせるリアルが浮かび上がっています。


人を殺める人間とは?
法に従わないもの。いわゆる社会のルール、秩序にしばられない人間です。
となると、自分を肯定するために他の人間を排除する人間。

人を殺めない人間とは?
法に従い、社会のルールに逆らわない人間。社会が敷いた規則に抗うことはありません。
となると、自分を犠牲にして都合が悪くても決断をしない人間、ということになります。

お前は決断が出来てないんだ。だからよそ様に迷惑をかけるんだ。
おれはやれるんだ。だから、お前とは違うんだ。
家庭事情と内情を持ち出し、吹越を責めるでんでん。

もちろん、この言い分は短絡的で下衆な男の発想ですし、間違っています。
しかし、あの状況下で「あなたは間違っている」と言えるのか?
大部分の日本人は、この吹越に共感を覚えるはずです。言えるはずがない、と。

園監督の映像にもほれぼれしました。2時間半近くあるけど、早いですよ。
最後のアレから「24」風のタイムラインになるのも疾走感があってよし!
プラネタリウムの描写も、現実をどう見てるかの対比として描かれて、よし!
おっぱいが出る。有無を言わせず、よし!

他の人が何をどう感じるかが非常に知りたくて、見て欲しい映画です!
後味は悪いが本当に刺激的で大人になってよかったと思える作品!
今年のナンバー1だろ、こりゃ!!

間違って観てないのに読んでしまった人。
絶対に肉食いながら、観るんじゃないぞ!

あなたはどう見る?それが大事。

PS:最近、映画があたりすぎて困っています。そろそろ悪口書きたいなぁ。
posted by 山本です村山ですドンです。 at 02:37| Comment(0) | ソノタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

村山1人語り「ゲゲゲの女房」

村山です。
それにしてもこのブログ、一向に見られてる空気がないですね。
みなさん、知っていますか?都会では自殺する若者が増えているそうですよ♪(陽水)

「ゲゲゲの女房」(2010)
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あらすじ
「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家・水木しげるの妻・布枝の自叙伝を映画化した本作。
見も知らぬ二人の男女が夫婦となり、家庭を築いて行く様子が誠実に描かれている。
主演:吹石一恵(妻•布枝)宮藤官九郎(水木しげる) 監督:鈴木卓爾


を観ました。

先に自分の立場的なものを伝えると、NHK朝ドラはあまりマジメにみてません。
熱狂的なファンではない旨、伝えておきます。あれだけヒットしましたからね。

というか、はじまる時点で非常に違和感があったものでして。
役者どうこうと言う以前に「向井り」があまりに自分の知っている水木しげる像とかけ離れているんですよ。
おじいちゃんの姿しか見たことがない!というのはあるでしょうし。
そんなこと言ったって、雰囲気近い人選んだって数字とれないでしょ、みたいなの裏の空気も汲みますが。

だけど!せやけどっ!
あんなにかっこよくないだろっ!この話の主人公は、荒木飛呂彦かっ!(ジョジョの人ね)
と乗り切れずにいたのです。

他方、映画のしげるは誰かと言えば、クドカン。
見た目の近似値は言わずもがなですが、これがすばらしい。
映画版で描く時代は【結婚〜漫画家成功前夜】。
なのでクリエイターとしては終始不遇の貧乏時代が続くのですが。
その金のなさが表情、ガリガリのしょぼいボディー(誉めてます)からにじみ出ていて、すばらしいのです。もちろん芝居も。

吹石一恵もすごく美しい。所作にこだわった節が見えます。
今ではなかなか見かけなくなったであろう、主人を立てながら懸命に我慢と理解を重ねていく様には、男性一同キュンとならずにいられません。
床拭き掃除をしている吹石の尻がむかってくるシーン。なんとでも言うがいい。好き。

プロデューサー&監督さんによる、オーディオコメンタリーも拝聴しました。
によると、「1シーン1シーン、かなりの回数リハーサルを重ねた」とありました。
その丁寧さが映像にも表れていて、長回しでもそれが表情に生きています。
セリフも最小限で説明過多になりすぎない作り。見る相手の想像に委ねる。

だけど!せやけどっ!
都会的な風景はあえて映像に織り込んでます。
時代設定には明らかにおかしい近代的なもの(パルコとか)が、堂々と背景に映り込んでいる。昨今のCG技術で消す事もできたでしょうに、それは一切やらない。

最初はすごく不思議に思いました。しかし、僕は観ながら気付いたのです。
時代考証、時代背景が大事なこのお話で、なぜ、そういった発想につながるのか。

「映像美を求め1シーン1シーンにこだわりぬくこと」と、「都会的な風景を織り込むこと」。この2つの二律背反とも言えるこだわりが、1つのイコールでつながったんです。

それは、圧倒的な自信からくるもの。
カメラワーク、役者の行動やセリフへ心血を注いだのだから、それでいい。
それがこの映画のすべてなのだから。そこで見る人を魅せれば、引き込めば、あとはそれぞれの想像力の世界にゆだねる。映画の役目ははたすのだと。

つまりこの2つの決断は「映像作品はどこまでを見る人に提供すべきなのか」という絶対的命題に対する1つの回答、なのです。Bravo!

最後に伝えられるメッセージは「1つの夫婦、パートナーとしての形」。
どこにもムダは見つかりませんでした。

ヨメは「退屈だ」と言って先に寝ましたが。
好きとか嫌いとかじゃなく、人生ではじめて「こんな映画撮りたい!」と思わせてくれました。

あなたはどう見る?それが大事。
posted by 山本です村山ですドンです。 at 04:35| Comment(1) | 一人語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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